郊外のベッドタウンに建つマンション1住戸を改修する計画です。

緩やかな斑(ムラ)のあるワンルーム空間を考えました。ひとつながりの広い空間でありながら、あちらやこちらで少しずつ変わっていく雰囲気を感じながら生活できると、楽しく暮らせるのではないかと思います。

具体的には、間仕切りを取り払い、ホワイトからグレーにかけて明度の異なる6色を用いて、壁、天井、柱、梁等の建築を構成する部分の面毎に同じ色が隣り合わないように塗り分けました。こうすることで、ワンルームの空間の中に濃淡が現れ、場所の多様性がうまれることを目指しました。

斑のあるワンルームとなった空間は、両端に広がる緑豊かな屋外と屋外を緩やかに繋ぐバッファーゾーンとなります。屋外の環境も取り込んだ豊かで大きな環境の中で、場所を選びながら生活してもらえたらと思います。