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所在地 沖縄県那覇市 用途 住宅
改修面積 88.25㎡ 改修範囲 地上4階(地上9階建) RC造
斜面地に建つ見晴らしのよいテラスのあるマンション1住戸を改修する計画
です。
空間の境界が少し消えるような空間を考えました。マッシブで不透明な壁天井による明確な境界が、少しでも緩く曖昧になって広がりを感じられるようになると、空間の可能性が広がるのではないかと思います。
具体的には、壁天井に木ルーバーを設け、ルーバーの小口を壁天井と同じ白色で塗装し、ルーバーの奥行き方向の面は木質を残すクリアの塗装としました。正対して正面に見えるルーバーは木質感が消失し、正面から外れるに従って木質感が現れます。こうすることにより、壁天井の境界に対する奥行きが、位置や視線によって変化し、境界に曖昧さが含まれるのではないかと考えました。
実際に出来上がった空間を体験してみると、物理的にはルーバーの分だけ狭くなっているはずなのに、改修前よりも空間の広さとテラスや屋外の風景との距離の近さを感じられるようになりました。
屋外との距離が近づいた空間で、豊かな見晴らしと共に緩やかに生活をしてもらえたらと思います。
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